僕は、仕事一辺倒の人生に疑問を持っています。
会社に言われて残業なんてまっぴら御免です。仕事が終わればとっとと帰りたいです。
付き合いの飲み会も行きたくはありません。
僕は、社畜になんかなりたくないんです。
こう思っていた僕が、面白い本を読みました。
神々しさNO.1タレント(僕が勝手に思っている)美輪明宏さんの著書『人生ノート』です。
会社にとって社員は誰でもいい
美輪明宏さんの著書『人生ノート』で、こんな話が紹介されていました。
ある会社の重役が「最近の若い社員は仕事に対する気概が足りん。全くけしからん」と話していました。
私は「ならあなたは、家庭を犠牲にして会社に操をささげ、全てをかけてきたんですね」と聞きました。
重役は「そうだ」と胸を張りました。
しばらくして、この重役は、会社にあてがわれた不遇のポストに憤慨し、退職しました。
彼は、今の会社は自分が育ててきたという自負がありましたから「自分がいなくなって、さぞかし困るに違いない」と思っていました。
ですが、会社はビクともしません。平気な顔して今日も歩いています。
そうです。会社にとって彼は、無用の長物だったのです。
何だか悲しいサラリーマンですね。
「会社だけ生きがいにすると、こうなるんだな」しみじみ感じてしまいました。
生きがいは会社だけではない
さらに、美輪明宏さんは続けます。
生きがいを会社のみに絞って生きていく振り捨て型の人は、退職した後に虚無感にとらわれます。
「会社にとって俺は何だったんだろう」と虚しさが残ります。
そうならないためにも、生きがいを分けていきましょう。
仕事にも副業にも精を出し、趣味や家庭にも生きがいを分散して生きていけば、一つくらい無くなっても老後も元気に生きていけます。
無欲といえる若い人たちは、案外その辺のことをわかっているのかもしれませんね。
なるほど、ワークライフバランスってやつでしょうか。
ちなみに『人生ノート』が出版されたのは、1998年です。
今はとっくに世紀末を超えている2017年。もう20年ほど前の本です。
すでにこの頃から、ワークライフバランスのような考え方は広まっていたんでしょうか。
それとも、美輪明宏さんの先見の明でしょうか。だとしたら凄すぎ。
会社と一緒に終わる人生なんてまっぴら
自分の人生ですから、会社人間になってもいいでしょう。
ただ、会社を辞めた後も僕たちの人生は続きます。
会社が倒産したとしても、僕たちの人生が一緒に終わるわけではありません。
少なくとも僕は、会社が終わって人生が終わるような人間になりたくありません。
僕はこう思います。
「会社の仕事は自分のため。でも会社にお金をもらっているから、最低限の仕事はきっちりやろう。
でも、会社は会社、自分は自分という意識は忘れないようにしよう」
少なくとも、会社なんて自分の人生の一部に過ぎませんから、仕事に振り回されず、生きていきたいですよね。
参考著書:人生ノート
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